サン・ジョセフ

サン・ジョセフは、シラー特有のコショウのようなスパイシーさと香ばしさ、深みのあるルビー色と力強さのある赤ワインで、生産量が多いことから購入しやすい価格帯のものが多いです。サン・ジョセフの主要品種はシラーで、生産の90%以上を占める赤ワインにはマルサンヌ種やルーサンヌ種を10%まで混醸することが許されていますが、ほとんどがシラー種単一で生産されています。

サン・ジョセフは、北はコンドリューとコートロティ、南はサン・ペレとコルナスと並んだエリアで、ローヌ川の右岸の約50kmに渡り広がる北部の8クリュのひとつです。1956年にAOCとして認定されたサン・ジョセフは、市町村名ではなく、かつてイエズス会修道士がこの地域の小さな丘に「St.Joseph」と聖人の名をつけ、住民たちがこの名前を土地の通称として使ったことが由来とされ、600ha以上のブドウ畑で50人の生産者がワイン作りを行っています。ローヌ川に面していること、南部と比較しても温かな気候であることから、ブドウ栽培に適した環境で生産量も多い。

北部ではマルサンヌとルーサンヌから白ワインが生産されています。グリーンがかった色を持ち、爽やかな飲みくちの若いタイプが特徴の白ワインです。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です